『恭輔、もう行っちゃうの?』 そうゆう猫なで声ってギャグにしか聞こえない。 『行く…じゃねー』 女の目を見て、そろそろ、この女も切った方がいいなと思う。 『じゃあ、またメール…』 『しなくていい。もうこれでおしまい…ばいばい?先輩』 『は!?ちょ、恭ー…』 レンアイなんてもんに巻き込まれんのはごめんだ。 そんなもん興味ない。 《絶対“好き”にはならない》 大抵の女はルールを破る。