もしも僕に。



な、なんで隣に座るかなー‥。
まあ昨日一緒に寝たけどさー‥。
恥ずかしい‥。


「どっか行こっか」

南桜テレビを見ながらサラッと言った。

「‥‥‥え?」

「だからヒマでしょ、俺んちいても。なんもないわけだし。だったらどっか行かない?」

あぁ、そういうこと。
別にヒマってわけじゃないんだけどな。

てか私いつまで南桜んちいるつもり?
帰らないと迷惑じゃない?
今着ている服だって借りたものだし‥。


「帰る」

「‥はぁ?」

何してるんだろう。
バカだ。
会いたい衝動を利用して。

「ありがとう、いろいろ」

「‥‥‥」

「服は洗って返すね」

私はソファーから立ち上がり玄関へ向かう。

「‥自分勝手なんだな」

南桜がポツリと呟いた。
その言葉に私は立ち止まり振り返った。

南桜はソファーに腰をかけたままでジロリと私を見ている。

さっきまでの穏やかな雰囲気はない。

分かってる。
自分勝手なことくらい。

でも南桜はどうして私といてくれるの?

ほら、こう考えるとダメなんだ。


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