もしも僕に。



少し榎月の視線を感じながらも私は窓の外を見続けた。








──キーンコーンカーンコーン。


チャイムが鳴り終わった後にはもうクラスのほとんどが友達と昼食を食べる準備をしてた。

やっと昼休みか。

「美雪、昼は?」

榎月が私の机に手を掛けながらオレンジジュースを一口飲んだ。

「お弁当持ってきてないしパン買って来ようかな」

そう言って席を立った。

「俺も行く」

「あぁ、うん」

そういえば榎月もお弁当持ってきてないんだっけ。



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