もしも僕に。



私は二年近く、あの男の子を見てきた。

理由は興味本位。

人間観察が好きだった…というか、それを見てるのが面白くて癖になっていた。

そのターゲットがあの男の子。

「…っゆき、美雪!」

「え?あ、あぁ…」

やばい、ぼーっとしすぎた。

「マヌケな顔してたぞ」

榎月はクククッと笑った。

「……」

…ムカつくバカ榎月。

「いって!叩くなよ」

「うるさい」

「あ、それで何処の大学行くのかって」

「まだ決めてなーい」

「はぁ!?」

わぁお。リアクション大。



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