俺はまた現代に帰ってきた。

そしてひとつわかったことがある。

それは、思い出の中で、『ありがとう』と言われると現代に帰ってきてしまうことだ。


母親との思い出も拓也との思い出もそうだった。

『ありがとう』


これが今後のキーワードになってくるのは、間違いないだろう。