彼らは、そんな話をしながらプールのフェンスの前にやってきた。


「いくら夏休み最後だからってなんでプールなの?」


「恭平はわかってないな!若いときは無茶するもんだろ!」


そういうと拓也は、どこからかペンチを取り出して、フェンスを切り出した。


しっかり手袋までする用心さ。


一個一個、フェンスを丁寧に切っていき、人が一人入れるほどになった。