気を失っていた。


目が覚めると、おっさんが正座をしてこちらをみている。


気を失うのも当然だ。


なんたって中年の太ったからだをもろに食らったのだから。


「天使なら空飛べ!バカやろう!」


「昔はやせてて飛べてたんだけどなぁ・・・」


「飛べるのかよ!?・・・つうか漫才になるからやめよう・・・」


こんな漫才をしてる暇はない。

なんたってそばで母さんが泣いているのだから。