謝罪人 Kyouko

年が明けて、恭子はレストランのバイトを始めた。

給料は安かったが、体を動かすほうが謝罪の仕事をしている頃より、ずっと気が楽だった。

ある日、サービスで飲み物を客に持っていく途中、酔っ払いの客がよろけて、恭子にすがりつくように倒れてきた。

その瞬間、恭子が右手のトレーに置いてある飲み物が、カウンターで食事をしている客の肩にこぼれてしまった。


「どうも、申し訳ありません」
恭子は、慌てて飲み物をこぼした客に謝罪をした。