次の日――― 学校の前で 美羽にでくわした。 目が合うと学校とは 逆の方向に 走り出した。 俺はおいかけた。 と、砂浜で 美羽の足がっとまった。 「美羽・・・」 「ここね、私の好きで、よく来る場所なの。・・・」 斜めから見た 美羽の顔には・・・ また、あの時と おなじ涙が流れていた。 こっちに向いてもらおうと 掴んだ腕には また新しい傷が1本 増えていた。 「いやっ」 「ごめん。」 「・・・」 「なぁ・・・」