「あ、おった。」 涼は紺色の傘を差して歩いてた。 「なんや、さっき急ぐゆーてたのに。」 「あ!」 俺、涼を観察してて気が付いた。 「今って夏服やん!」 俺…なんで冬服チョイスしたんやろ… 今日ちょっと涼しいからかな。 恥ずかし。 あとで着替えよ。 涼は家に帰ると私服に着替えて、別のカバンを持ってまた家を出た。 塾行くんやな。 まぁ頭良さそうな顔してる。 背も高いほうやし… 中学生やったら、まだ伸びるやろな。 そらモテるわ。