涼ちゃんは隣のクラス。
今日こそ部活のあと、一緒に帰りたい!
それで、聞きたい。
なんで、最近冷たいのん?
夏の試合が近いから、みんな練習は一生懸命。
私たち3年は最後の試合だもんね。
「5分休憩~!くるみ、タオル!」
「あ、ハイ!」
部活では普通に話してくれるんだよね。
涼ちゃんはキャプテン。
いつからだっけ?
涼ちゃんが、特別な男の子になったのは…。
気が付いたら、そうだったんだよね。
特に意識し出したのは、背がグンっと伸びた時。
声が大人の人に近づいた時。
手がごつごつ、大きくなった時。
「何ボケっとしてんの?はい、タオルありがとな。」
「え?あ、ごめんなさい。」
「休憩終わり~。紅白試合すんぞ~!」
みんなのタオルを回収回収。
ちゃんとマネの仕事しなきゃ。
ここまでも涼ちゃんに嫌われたくないもん。


