山岸君は照れながらもわかったと言い帰っていった。

私は山岸君を見送ったあと自分の行動を思い返して、恥ずかしさで玄関にしゃがみ込む。


そして、なんとなく唇に手をおいた。


山岸君の唇は少し冷たくて。

だけどあの瞬間は確かに熱を感じた。


その熱は多分、今の私の体温と一緒。

37.3℃のキスだった。






〜完〜