本当に軽いキスなのに、私の心臓の鼓動は激しく鳴っていた。 上目遣いに山岸君を見ると、ポカンとした顔になっている。 私はそれを無視して山岸君に話しかけた。 「山岸君……昨日の話の続き、今度聞かせてね?」 そう言った瞬間さっきまでのポカンとした顔から急に真っ赤になる。 「あの……その……あんな寝ぼけながら言うつもりじゃなくて……」 「今はいいよ。また今度学校で聞かせて。出来れば音楽室がいいな」 私達が初めて出会った場所で。 そんな気持ちを込めてニコリと笑った。