「じゃあお邪魔しました」 山岸君は靴をはいて玄関のドアを開ける。 「ちょっと待って」 私は裸足のまま玄関におりた。 顔に疑問符を浮かべながら振り返った山岸君の学ランの肩の部分を強く引っ張った。 山岸君は自然に少しかがんだ体勢になる。 私はちょっと背伸びをしながらその首に腕を回し、瞳を見つめて顔を傾けながらゆっくりと近づけていく。 山岸君は驚いているのか目を見開いたままで、その瞳の中には私が映っていた。 そして、山岸君の前髪が私のおでこに触れたとき。 私は瞼をおろして、キスをした。