「……それで俺は母さんにひたすら謝ったわけ」
あのあと、山岸君は私の体調を気遣いながらも、眠くなるまでな、と言って誘いにのってくれた。
そしてなに話す? と聞かれて私は山岸君の家族の話が聞きたいと言った。
今は山岸君がお母さんの誕生日を忘れていた話を聞いている。
「でも可愛いお母さんだよね」
「だけど怒らせたら怖いんだよな」
それを聞いて私は深夜だというのに声を出して笑ってしまう。
「でもなんか意外だわ」
そんな私の笑い声をきいている山岸君はひとりごとのようにそう呟いた。
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