後ろを振り返ると山岸君は布団の上で正座していた。
思わず吹き出しそうになる。
「いいよ。怒ってないから。ただ恥ずかしかっただけ」
正座して謝る山岸君を見たらさっきまでの自分の態度が申し訳なく思えた。
ベッドまで運んでくれて着替えさせてくれて。
お医者さん呼んでおかゆまで作ってくれて、さらに泊まってくれる人なのに……
「私のほうこそ悪い態度とってごめんなさい」
「いや、気にしてないから。もう寝ようか」
山岸君はそう言うと電気を消して布団に潜った。
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