37.3℃のキス《短》


「電話、先生からだったよ。明日様子見に来るって」

部屋に戻ってきた山岸君はニコリと笑いながらそう教えてくれた。

だけどそのあとはお互いに口を開くことがなくて、なんとなく無言になる。

……もう十一時過ぎちゃってるけど山岸君、本当に時間大丈夫なのかな?


「なあ?」

「なに?」

時計から声がしたほうへと視線を移すと、山岸君はいつの間にかベッドの側に座っていた。

その顔付きはとても真剣なもので、私は寝転びながらも身構えてしまった。


「俺、今日泊まっていってもいいか?」

「え?」

なにを言う気なのか。

予想外の事態も想定していたのに、私はその言葉に驚いて目を見開いた。