「電話、先生からだったよ。明日様子見に来るって」
部屋に戻ってきた山岸君はニコリと笑いながらそう教えてくれた。
だけどそのあとはお互いに口を開くことがなくて、なんとなく無言になる。
……もう十一時過ぎちゃってるけど山岸君、本当に時間大丈夫なのかな?
「なあ?」
「なに?」
時計から声がしたほうへと視線を移すと、山岸君はいつの間にかベッドの側に座っていた。
その顔付きはとても真剣なもので、私は寝転びながらも身構えてしまった。
「俺、今日泊まっていってもいいか?」
「え?」
なにを言う気なのか。
予想外の事態も想定していたのに、私はその言葉に驚いて目を見開いた。


