「大丈夫だよ? もう慣れてるから」 山岸君の声に自分が熱を出していることを思い出してそう声をかける。 実際、体はだいぶ楽になっている。 「いや、駄目だろ。今日だって倒れたんだし」 だけど山岸君は少し怒ったような目付きで私を見た。 ……この人、見た目と違ってかなり頑固なのかも。 と、腕組みをしている山岸君を観察していると、山岸君の携帯が鳴る。 「ちょっとごめん」 そして私に向かって片手をあげると、山岸君は部屋から出て行った。