「大丈夫だって! 俺この時間でも普段はまだ遊んでるし。さっき連絡もしたから」
お粥をおわんに入れながら山岸君は私に笑いかけてくれた。
山岸君は学校でも人気がある。
明るいオレンジ色の髪の毛に薄茶色の目。
かっこいいより可愛いらしい顔立ちで性格も明るくて優しい。
「なんか山岸君が人気ある理由がわかった気がする」
「えっ?」
私は思わず声に出てしまった。
山岸君が私にお粥の入ったおわんとれんげを渡そうとのばしていた手が少しとまる。
私はおでこにあったタオルをサイドテーブルにおくと、ゆっくり起き上がりそれを受け取った。