「なにか食べられそうか? 一応、お粥作ってるんだけど」 「うん……ちょっとだけなら……」 「わかった。ちょっと待ってろ。すぐ持ってくるから」 山岸君は部屋から出て行ったあと、ふと時計を見てみると夜の十時を過ぎていた。 ……五時間もずっと見ててくれたんだ。 「そういや悪い。勝手に台所使って」 山岸君はトレーに小さい土鍋とおわんとれんげをのせて持ってきてくれた。 「ううん。ありがとう。それより山岸君時間大丈夫なの?」 高校生とはいえ十時まで帰らなかったら流石にお家の人は心配するだろう。