開いたドアから、さっと乗り込んだ。


シートに並んで座る。


食事をするときは、向かい合って座ってた。


こんなに身体が密着したことはない。



「どこに行くかなぁ?」

「……。」

「女の子、連れて歩かないからなぁ。」


“ホントかなぁ?”


「どこがいい?」



のぞき込むように私を見る渡邊部長。



やだ、またドキドキしちゃうじゃない。


このときめきは、恋……なのかな?