魔法使いがいなくなって
3日が経とうとしていた。


ケイさんがいたはずの部屋は
すっかり元通りになっていた。
あたしのもの置き場。



ケイさんがココにいたという
証拠はなにもなくて、

誰かに聞いてほしいほどつらくても
この思い出を信じてもらえる
自信がなかった。


あの人のタバコの匂い

あの人のやさしい手も

何にも残ってないんだね。




ケイさんがくれたプレゼント達は
アタシの元に変わらずあったので
それだけは救いだった。




あたしは心がすっからかんに
なってしまっていた。

穴だらけで、
唯に何を言われても
「また、上の空」と
怒られる有様だった。





正直、さびしい・・・