絵はもう完成に近かった。




絵が出来上がるにつれて
あたしの寂しさは倍増して
ときどき涙がこぼれる時もあった。





ケイさんに
この絵をあげよう。

あたしがケイさんを
思い出せる術がなくても、
ケイさんはこの絵で
あたしを思い出す。






最後のオレンジ色を入れた。