ユメクイ蟻



『モモさん。』




ケイさんはあたしをじっと見つめたままだった。











「・・・・だって」




「だって、いくら勉強しても

教師なんて無理なんだもん」






『・・・・どうして?』













「・・・・・」







何も答えられなくなった。

あたしは何も努力しないのに
叶わない夢と思っているから。



わかっているの。

自分で夢を投げ出したの。



ただ、勝手に無理だと思ったから。