駅から電車に乗ると
車内はガラガラだった。
平日の昼近くだし空いててよかった。
ケイさんと隣同士で座ると
『色々と聞きたいことがあるでしょうね』
とすぐ切り出してくれた。
すこし、真剣な顔に見えた。
「そうですね・・・」
あたしはなぜか少し苦しくて
うつむきながら話しはじめた。
「なんで、あたしなんですか
もっと願いが強い人はいるのに・・・」
「あなたの存在を信じて
待っている人もたくさんいる筈です」
「夢が叶うなんて・・・・」
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