ユメクイ蟻



その横の絵を見上げて驚いた。


あたしがケイさんに
あげたはずの
夕日の絵が並んでいた。





「どうして・・・・」




また涙が溢れてきた。


ただ、ケイさんに
会いたいのに。


どうしてこんなに
あたしの背中を
押そうとするの?



あたしの夢はもう
叶えなくて
いいんだよ。




「ケイ、さん・・・」









足に力が入らない。
その場に座り込んでしまった。