どこに行けばいいか分からず、フラフラと中庭のベンチまで歩いて行き、腰をおろした。

「いるんでしょ?」

「おや!?初めてアナタから話しかけてきましたね。」

米神さんはいつものように隣に座っていた。

「米神さん。僕ってかなり迷惑な男ですよね…。ほんと、いなければ…。」

「だってそうでしょ!?僕がいなかったら、あんなに悲しむ人を見なくてすんだんだ!」