ラストキス 〜運命と言う名の下で〜

「あ!お久しぶりです。」

僕はおもわず声をかけた。

見えていないのに。

おばさんはパイプ椅子に座り、恵に話しかけていた。

「今日はね、すごく暑いのよ。温暖化ってやつなのかな〜。」

すごく自然な母、娘に見えた。

「恵、お腹空いてない?果物剥こうか?」

恵はまったく反応しない。でもおばさんは気にする様子もなく、リンゴを剥きだした。

僕はただ眺めている事しかできなかった…。