ラストキス 〜運命と言う名の下で〜

青葉病院に着くと、受付を素通りして211号に向かった。

ドアに近づくにつれて、心臓が高鳴るのを感じた。

「さぁ、どうぞ。」

米神は僕を先に入れてくれた。

見たくなかった…。

ベッドの上で恵が寝ている。様々な機器が彼女の身体にまとわりついている。

僕はゆっくり近付いた。

「恵…」

何も言えなかった。ただ恵の顔を眺めていた。とても幸せそうな顔に見えた。