中学を卒業した私。

卒業式に告白をしようと思ったのに。


…小さい頃からずっとずっと
好きだった幼なじみのあの人に。


でも遅かった。


「陽向くん。ずっと前から好きでした!よかったら第2ボタンください!」


私の目の前で、
中学でも有名だった女の子が告白していた。


「…うん。いいよ」



私は逃げた。


「私だって陽向のこと好きだよ!」


あんなに可愛い子に勝てる自信がない。



卒業式に
10年の片想いが幕を閉じた。