扉をくぐると、鳴り響くファンファーレ。
まるでパレェドの様だ。


暖かい日差しと、まるで背を押してくれている様な風に、祝福されている気がする。


塔の前まで行くと、塔から少し離れた所に、父王や、大臣、騎士団、神官など、城の者が勢揃いしていた。


そして、これから儀式が始まる塔の前に、それぞれ賢者役であるディーンと、従者役のバルドが立っていた。

二人共、昔の服を着ている。

バルドはいつもの騎士団の服とさほど変わりは無いのだが、ディーンは地に引きずる程の純白のローブと、頂上にクリスタルが埋め込まれた杖を持っていた。


フィリアの手をひいて、二人のもとへ向かう。


リーフとフィリアが近づくと、バルドは即座にひざまずき、ディーンはゆったりと動いて場所を譲った。