重苦しい空気に、ヨナはため息をついた。


『先程言ったとおり、占いは道標の様なもの。
そんなに重く受け止めない方がいい』


『でも、ヨナの占いは当たるんでしょう?
さっきバルドが言ってた』


『―フィリ。
占いとは、当たる事もあれば当たらない事もある。
物事に絶対など無いのさ。
さぁ、もうお行き。
運命のもとへ』



『えっ…ちょっと……』


ヨナはしびれを切らしたのか、四人をぐいぐい外へ押し出した。
そしてバタンと扉を閉める。
むしろ追い出されたと言えるだろう。


しかたなく四人は城へと向かった。