緑ノ刹那

『………俺達は、魔王だ…』


『その魔王っていうのがわからない』


その言葉にレイはカッとなった。


『お前は………っ!!
――お前には分からないだろうな、俺達の気持ちなんか。
永遠にも等しい時を生きる孤独も、いつか訪れる終焉への恐怖も…みんな、お前たちは知らない。
それが、どんなに愚かで、傲慢で、………幸せな事か』


まるで、血を吐く様な、叫び。

リーフはこの時初めて、本当のレイと話した気がした。


隣にいたサヤはため息をつくと、苦い顔のままリーフに向き直った。


『仕方ない。
お前に全てを教えよう。
その後どうするかは、自分で決めるんだな』


そう言うと、彼等は話し始めた。





世界の始まりと、終わりの物語を