緑ノ刹那

『そんな事より、何で隠れてこそこそついて来たりしたのよ?』


(そんな事!?)

と思いながらも全面的にリーフが悪かったので文句も言えず、仕方なく口を開いた。


『フィリアがデートするとか言うから気になったんだよ。
大体、紛らわしいよ!!
仲間に会うだけならそう言ってくれれば良かったじゃないか』


その言いぐさにはさすがにフィリアもムッときた。


『あのねぇ、私が何しようと私の勝手でしょ。
それに、本当ならこれからレイと行く所があったのに、いけなかったじゃない。
確かにリーフと私は契約関係にあるけど、詮索するならこそこそせずに、私に聞けばいいでしょ?
私、もう帰るわ。
あなた達は二人で仲良く帰ってきてね』


一気にまくし立てると、フィリアはさっさとその場を立ち去った。
その際に、ちゃっかり傍観者となっていたバルドを凄絶な笑みと共に睨みつけ、

『明日が楽しみね』

という言葉を残すのも忘れない。


バルドはフィリアの姿が見えなくなってからも、しばらく冷や汗が止まらなかった。