緑ノ刹那

『人を呼び出しておいて、一体何なの?
何か用事があったんでしょ?
さっさと済ませて。
私忙しいのよ』


言いたい放題のフィリアに、青年はむくれて唇を突き出した。


『せっかく久しぶりに会ったっていうのに、その言いぐさ?
…フィリアに、会いたかったんだよ。
ずっと眠ったまんまで、やっと起きたと思ったら、あんな奴の手伝い始めるし。
――みんな、会いたがってるぞ』


フィリアの眼差しが少し優しくなった。
最後の言葉には、恋い焦がれる様な表情さえする(リーフにはそう見えた)。


『…そうね。
こうやって貴方に会うのも久々だもの。
ごめんなさい、レイ。
久しぶりに会えて嬉しい』


青年――レイは相好をくずした。

そっとフィリアに近寄って、その頬にキスする。


『おはよう、フィリア。
君が目覚めて嬉しいよ』


――リーフのこめかみに、青筋がたった。


『それで、一体どうしたの?
貴方が来るなんて珍しいわね。
……何か厄介事?』


フィリアの言葉に、レイは肩をすくめた。