緑ノ刹那

フィリアはどんどん森の奥深くへと歩いていく。

リーフ達には一体どこへ向かっているのか見当もつかなかった。





突然、開けた場所に着いた。

フィリアが立ち止まり、リーフとバルドも慌てて木の影に隠れた。


フィリアが辺りを見回し、顔をしかめた。


『ちょっと、いるのはわかってるのよ?
早く出てきなさい』


森に声が響く。


リーフ達はギョッとした。


(バレてる―――!?)


フィリアは苛々して、舌打ちしている。


リーフとバルドは目を見合わせた。

被害は小さい方がいい。


仕方なしに出て行く。

ところが。




『バレてた?』


二人が出て行こうとしたその瞬間、知らない男の声がした。

リーフ達は慌てて再度隠れ、そっとフィリアがいる辺りを覗き見た。





そこには

リーフよりも濃い金の髪に、琥珀色の瞳をした、美しい青年が立っていた―――。