緑ノ刹那

『リーフは、本当なら戴冠式の時に死ぬ運命だった』


『な……』


言葉を失うバルドに、フィリアは真実を全て話そうと、言い募った。


『私がリーフと一緒にいなければ、ファイに殺されていた。
憎き、クレイの血族として。

それを防ぐ為、私は此の時まで眠り続け、魂の半分を"銀の塔"、もう半分と体を"緑の森"に隠した。

そして、リーフと出逢う為、体をリーフと同じ年頃に退化させた。
全ては、リーフを死なせない為、クレイが考え、私に願った事』


『…何故、初代はそんな事を知っていたんだ?』


にわかには信じられないのか、バルドは更に質問を重ねた。


『それは……
"彼の御方"が、クレイに予言したから』


あまり言いたくないのか、フィリアは小さな声で囁く様に言った。


『"彼の御方"…?』


『私を創った、唯一にして至上の神。
彼がこの世の全てを創造し、全てを破壊する。

何者も、逆らえない』