緑ノ刹那

スルリと、ファイの瞼が落ちた。
その頬にかかった涙も、地に染みて消える。







(――そう、それはまるで花弁の様に)



フィリアの前で散っていく。







サァッと風が吹いて

ファイの躯は灰になった。




フィリアは、破片さえも掴めずに

ただ、手を伸ばして

目を細めた。



最後の涙が一筋

瞳から零れた。