亞・解・琶~アゲハ~

私はふと
「アゲハ蝶…」と小さく唱えた。



すると私の目の前に夢に出て来たあの蝶が飛んでいる…ー。


「えっ…?呼んで…る?」


私はその蝶に導かれるかのように…
後を追った。











もうずいぶん歩いた。
目の前には、大きくてとてつもなく長くそして…漆黒のように暗いトンネルがあった。





蝶はどうしても私をその中へ行かせたいらしい…ー。




私の中には怖いと言う気持ちでいっぱいだった…。



だがふと脳裏によぎった1つの確信。



もしこの蝶があの夢の蝶なら…いや私自身なら
この蝶について行けばあのユリに出会えるのかもしれない…ー。っと…