シチューを3杯おかわりして、千尋は満足したみたいだ。
「美味しかったです、ありがとうございました。」
丁寧にお辞儀する千尋、こんな千尋だからお母さんもお気に入りなんだろうな。
「千尋、りんご食べる?」
「いや、今は満腹だからいいよ。」
だよね、シチュー3杯も食べてんだもん
「じゃ、俺は帰るな。明日も早いし」
「あっ、うん。ありがとう」
千尋が軽く私の頭を撫でた。
「たくさん食えよ、りんご。」
「うん。食べるよ。」
私の言葉に千尋は嬉しそうに笑った。
「よし、じゃあな海美。」
「ばいばい、千尋。おやすみ」
千尋はまた笑って、家に帰って行った。

