「バスケ部のキャプテン候補で、いい奴なんだぞ。笑顔が爽やか」
「そうなの?ならその人には私よりもいい人がきっといるよ。」
「海美ー…」
陸玖が落ち込む、これも毎日のことなんだよね。
ごめんね、陸玖。
「海美、海美は気付いてないけど海美はどこの女にも負けないくらい可愛いんだぞ?」
陸玖が私の顔を真剣に言ってくれる。
「うん、ありがとう。陸玖。陸玖も誰にも負けないくらいカッコいいよ」
私の自慢のお兄ちゃんだよ。
「だから、海美には幸せな恋愛して欲しいんだよ。」
「大丈夫、陸玖。いつか私も好きな人ができるから。」
地道に頑張って、男の人と関わっていくから。
だから陸玖、心配しないで。
「今は、陸玖がいるからいいの。」
「海美ー」
嬉しそうな、だけど残念そうな複雑な顔で笑っている陸玖。
「兄離れしろよ、海美。」
「妹離れしてよ、陸玖。」
お互いがお互い、大好きなんだもんね。陸玖お兄ちゃん。

