その言葉が嬉しくて、また笑った。





「私を千尋の、彼女にして下さい。」





そう千尋に返事をすると、千尋はまた私の大好きな笑顔になって抱き締めてくれた。





千尋のぬくもり、それだけで安心する。





「千尋、私も幸せ」




「そっか、よかった」





これからも、ずっと一緒にいようね。





「俺、海美が男苦手でよかったって今思ってる。」




「どうして?」





今日だって、いい人たちだったのに苦手って理由だけでお礼も言えなかったし。





「だって、海美に触れるの俺だけだし、変なやきもちもしないですむ。」





そう笑う千尋が可愛かった。





千尋も陸玖も私を高くみすぎなんだ。





私以上に可愛いくて、綺麗な女の人はたくさんいるのに。





どうやっても二人の可愛いのMAXは私でとまってるみたい。





陸玖はそれじゃ駄目だけど、だけど千尋は





「千尋、どれだけ女の人に関わってもいいけど…特別な女の子は私だけにしてね。」





私以外を可愛いって思わないでね。





抱き締めたりするのは、私だけにしてね。