「海美、」
「え?」
千尋がまた真っ赤な顔して、私に手をのばしている。
「手、繋いでも大丈夫か?」
遠慮がちに聞く千尋。
あっ、そっか。私が男の人苦手だから…遠慮ってか心配してるんだ。
でも大丈夫なんだよ、千尋。
だって千尋は、特別なんだから。
私はその手を握らず、千尋の胸の中に入った
「えっ!?」
あわてた千尋の声、そうだよね予想してなかっただろうし。
まさか私が抱きつくなんて。
「あのね千尋、千尋だけは特別だから…どれだけ触れても大丈夫だよ。」
そう言って笑うと、千尋は嬉しそうに私を優しく抱き締めた。
「あー…俺、幸せすぎる」
そう呟いてくれる千尋が愛しくて、嬉しくて無意識に笑った。
「あっ、海美」
「ん?」
千尋が抱き締めるのをやめ、私の肩を軽く握り、真剣な目で
「俺の、彼女になって下さい」
って、ちゃんと言ってくれた。

