「海美!こいつ!こいついい奴だから」
もー、邪魔だな。陸玖は。
「海美、見てるか?」
「見てない。ってか陸玖、邪魔だよ。」
ここは私の部屋なのに、陸玖は自分の部屋みたいに居座ってる。
私は英語の宿題を夕飯までに終わらせたいのに。
「邪魔って実の兄貴にむかって」
「陸玖の部屋は隣でしょ?ここは私の部屋なんですけど」
私のお気に入りの白のハートクッションに座ってるし…。
それ、結構高かったんだからね。
「俺は海美に話があるから来てんの。ちゃんと聞いてろよなー」
「だって陸玖の話、いつもいつも一緒なんだもん。」
毎日、毎日。自分の友達を私に紹介してくるんだから。

