おさななじみ






だけどね、わかったんだよ。





今日、たくさん考えたから。





千尋に対するこの気持ち、





これはきっと里子が言ってた、





恋なんだ。





「海美?」





千尋の傍にいたくて、あったかくなって、無意識に笑顔になれて、ドキドキして





千尋にだけ、ある気持ち。





「千尋、私ね、千尋が好きみたい」





突然の告白、それに驚いたのか千尋は放心状態になってしまった。




「千尋!大丈夫?戻って来て!」




私が必死で千尋のほっぺを叩くと、千尋の意識がだんだん戻って来たみたい。





今度は顔が真っ赤になった。





「海美!お前、今、俺、」





相当焦ってるみたい。





「落ち着いて、千尋。アップルパイの差し入れに来たんだけど食べる?」





持っていたアップルパイをいれた袋を千尋の目線の高さにあわせて笑う。





「海美、今の冗談…?」




「冗談じゃない!……冗談なんかじゃ、ないから」





初めて気付いた気持ちを、冗談なんかで終わらせたら許さない。