でも楓はうつむいたまま。 「…顔、見せて」 肩に置いてた手を楓の頬に滑らせ、顔を上げる。 「…」 真っ赤な顔の楓。 瞳はまだ心のほうを向いていない。 「こっち、向けって…」 戸惑う楓の瞳が、心の瞳に向けられた。 泣いたせいなのか、瞳は潤んでキラキラと光っている。 その瞳に吸い込まれるように、心は、楓の頬にそっとキスをした。