「おはよ」
誰もいないはずの部屋に声が響いて、振り返ると扉越しに早紀がいた。
「…おはよ」
僕は不自然な挨拶。
2日前の夜のことが急に思い出されて、態度がぎこちなくなってしまった。
「こんな朝からこことは、まだ落ち込んでるの?」
早紀はゆっくりドアを閉め、僕に近づいてきた。
「…」
僕は答えられなかった。
あの時から、あの2人のことばかり考えてるのはあたってる。
でもそれと同時に、早紀の事も、僕は考えていた。
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