楓のおでこに、こつんと自分の額をくっつける。 なんか言いたいのに、うまく言えない。 上目使いの楓がすっげぇかわいくて、大切に思えて。 もう誰にも邪魔されたくない気分だった。 「…心」 沈黙を破ったのは楓だった。 「ん?」 「寒い、かも」 「寒い?」 俺は楓をまた、ぎゅうと抱きしめる。 「まだ寒い?」 「…ううん。でも苦しい」 俺はぱっと体を離す。 「ごめん。俺、力入れすぎたか?」 焦る俺を見て、くすくすと笑う楓。