惚れ薬

体育館にいた子が、笑ってた。

「…なんで?」

「干からびるよ」

いや、そうじゃなくて…

「なんで、私にくれるの?」


私の言葉に、一瞬驚いたような目をした。

それから、ニッコリ笑って彼はいった。




「ゆなちゃん、飲んで」