グリーングリーン

「嫌いでもなんでもいいよ。俺はわかばにとっての『何か』でありたいんだよ」

ならないでよ。お願いだから。

「何にもならないで」

「どうして?」

言えない。言いたくない。私は私の中にあるものを打ち消さなきゃいけない。そうしなきゃ今にも崩れちゃいそう。今まで積み上げてきた高い高い壁が。がらがらと音をたてて。私の目の前で。私はそれをどうにかすることもできず。ただ眺めることしかできない。

こんな絶望があるだろうか。

結局、なんのために合理的に生きようとしているのか。

私自身を追い込んでることに外ならない。

いつの間にか私は暗闇の中を一人で綱渡りしていたのか。

「帰ろうか…」

格好悪い。結局逃げた。

「…うん」

私はみっちゃんを見れなかった。

思考でがんじがらめな私。

みっちゃんのせいで、とんでもなく自分がかわいそうに思えた。